柿渋和紙
平安の昔より生活に役立つ
    様々な用途に活用

柿渋の歴史をひもとくと、遠く平安時代にまでさかのぼります。当時の遺跡から、柿渋を塗った土器が多数発掘されています。
さらに時代が進むと、柿渋の利用法は多岐にわたり、布や紙の補強剤としても使われるようになりました。松尾芭蕉が「奥の細道」の中で、防水のために紙衣(かみこ)に渋を塗る記述もあります。
戦前に山間の農家の生活を体験された方はご存知でしょうか。夏に柿渋屋が青い柿を買い付けに来たものです。 柿渋屋は柿渋液を作り漁村に、酒造家に販売しました。漁村では、柿渋を魚網に塗布し、酒造家では濁り酒のオリを取り除く「オリ下げ剤」として使用していました。このように、以前は柿渋の経済が成り立ってました。江戸時代には「柿年貢」として税金の代わりに納められた、という記述が残っているほどです。
しかし近代、ナイロンの魚網が使われるようになり、柿渋の需要は激減しました。近代化の波とともに、柿渋の工業製品としての存在意義は縮小されつつあります。


 
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